トップページデータノート「XXXHOLiC」ストーリー紹介(コミック版)

第118話

そこにはひまわりの姿があった。
四月一日がどうしてそこにひまわりがいるのか問うと、侑子は言った。
「彼女はここにはいる必要があったからよ」
そしてひまわりは侑子の横を通り、近づいてくる。
‘知る前には戻れない'
「ごめんね。吃驚したよね。こんなに怪我しちゃって…」四月一日は言う。
「今回はね」ひまわりは言った。
その時ひまわりの背中からなにかの気配を感じた。
するとひまわりは予想もしなかったことを言い始めた。
「やっと気付いた」
ひまわりは淡々と話し始める。
交通事故が起きた時も百物語のときも私がいたから、エンジェルさんの時は私が頼んだからあんな目にあった。そして今回も私が肩を叩いたからその肩が窓格子にあたって落ちた。
昔からそうだった。両親以外に対しては。
最初に気付いたのは4歳くらいのときで隣の家に落としたボールを拾いに行った次の日、ボールを落とした場所に放火された。
それから仲良くなった子が事故に遭うのはもちろん、担任の先生が不倫相手に刺されたり、親しかった近所のお姉さんが自殺未遂を起こしたり……
そしてそんな私を何か憑いてるんじゃないかと思い祖母が憑き物落としに連れて行った。
しかし何も憑いていなかった。
そして何ともないのかと聞いたら神主は青ざめてこう言った。
「この子は人を不幸にさせる性質があります。両親以外は無差別に。」
おそらく両親がいなかったらひまわりもいなかったから両親だけは除外されるのだそうだ。
しかし、その数日後祖母は亡くなった。
四月一日君あやかしって言うのを見るんだってね。
でも私は一応人間だから…
「いままでお弁当おいしかったよ。ばいばい。」