トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.185−繰り返す時間

 躓きそうなところを、『小狼』に助けられた少年。見覚えのあるワンシーンに、一同の表情に緊張が走る。そのあとも、繰り返される「見たはずのシーン」。結局、3人は「前日」と同じ展開を再び経験する。
 繰り返される時間。それも、夕方から夜までの数時間のみ。「…飛王の策である可能性が高い」と見たファイは、同時にもう一つの「確認」をした。それは、黒鋼の腕の痛み。義手が完全にはなじんでいない黒鋼は、痛みを堪えるために室内でも表情を隠すためにヘッドギアもマントも覆ったままでいた。ファイは、その痛みの進行で、時間の進み具合を確かめる。繰り返すけれど、時間は確実に進んでいた。
 そして。『小狼』達は三度、同じ場所に立っていた。そして、掴もうとしていた。飛王の「真意」を…。