トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.126−終わりある生

 小狼に魔力の源でもある左目をえぐり取られたファイ。ショックによる重篤状態の中、黒鋼は次元の魔女・侑子と吸血鬼である昴流・神威の取引で、失われた地下水を取り戻すとともに「吸血鬼の血」により瀕死のファイを救うことを願う。混ぜられた神威と黒鋼の血がファイの身体をめぐるとき、ファイは絶叫をあげる。疼痛、そして激痛。「肉体の造りが変わる」ことによる変化の証だった。
 元から強大な魔力を有するファイが吸血鬼の血を得ても、新たに得られるチカラは何も無かった。失った左目は空洞のまま、九死に一生を得る代わりに、今後は黒鋼の血を餌にしなければ生き長らえることができない。それでも黒鋼が取引に応じたのは、モコナが侑子を信用したからの一点だった。
 
 「地下の水を満たす」という吸血鬼の願いに応じるべく、地下に降りようとする黒鋼達。そのとき、タワーの7人が都庁を襲う。…その首謀である封真の右手には、まぎれもないさくらの羽根が携えられていた。