都庁の地下に、心を囚われたさくら。その魂に、羽根が引きつけられる。躯に取り込まれる羽根。とともに、都庁を取り巻く結界も消滅していく。
羽根の在処を感知した小狼とモコナも、地下へと急ぎ駆け込む。
羽根がさくらの中へ取り込まれる様を、一部始終見ていた神威。力の異変がさくらの眠りの中にあると察した彼は、凶拳によりその眠りを断ち切ろうとする。
そこに現れた小狼。だが、二人の力量の差は歴然だった。傷ついた小狼の身体から流れる血、そして小狼が繰り出す技…。そこに見えない鎖があることに気づいた神威は、こう言い放つ。
「おまえの血を全部飲めば目を覚ますかもしれない…昴流は」