トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.116−壊れかけた夢

 覚醒した、もう一人の少年。「夢は、終わらせなければ」とつぶやいた女の手によって、彼は異世界へと送り出された。着いた先は、対価と引き替えに願いがかなえられる「店」。少年の願いは、ただ一つ。「取り返さなきゃならない」を手にするために、「関係性」「自由」「時間」という名の対価と引き替えに、「右目」を持つもう一人の少年の元へ、再び次元を旅する。
 一方、呼吸が止まったさくらを抱えた黒鋼は、状況の打開に声を荒げる。そんな彼に、冷静に声をかける人物がいた。都庁を守る7人の一人、牙暁である。「夢見」の力を持つ牙暁は、モコナとともに4人が異世界からやって来ることを知っていた。そしてまた、さくらが置かれた状況も。
「その子は眠っています。…体ではありません、眠っているのは魂です。」