強まった羽根の波動をキャッチしたモコナ。だが、それもすぐに弱まり、再びわからなくなってしまった。
そんな、羽根を追い求める小狼に関心を持った那叱たち。彼らは思い出していた。…初めて神威と会った日のことを。都庁の地下にある水槽に突然現れた、無愛想ながらも一途さをもった眼差しを…。
そのとき。封印を解き放って異世界で覚醒した少年は、旅立ちの時を迎えようとしていた。
「行くんでしょう?その右目を持った者の許へ。」
すべてを見透かしていたかのように言い放つ星火。そして、彼女は送り出す。「夢」を、終わらせるために…。