トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.111−水の都

 神威たちが命を守るもの…、それはこのビルの地下にある「水」の事だった。
 建物の外に降る雨は、すべてを侵す酸性雨。この世界に残された水は、「タワー」とここ、「都庁」と呼ばれた建物だけだった。
 
 不思議なチカラの出所が地下だと推察するモコナに従い、ファイは偵察のための時間を稼ごうと、小狼のキズを口実に建物内にとどまりたいと話す。一方、戦意をなくした神威の様子を見た6人は、小狼たち一同が水を奪う「敵」ではないと察し、訝しがりながらも建物の内部へ案内する。中には、多くの人々が生活しており、ガーディアンである神威たちを慕うのであった。
 
 建物の地下。水底に光りを宿す泉に身を映しながら、神威は一人、現況を憂いでつぶやくのであった…。