トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.93−守るための強さ

 本の中の世界を彷徨う小狼は、ある少年の生い立ちを追うように世界を旅していた。
 その少年は、剣豪である領主の父と、国を守る姫巫女である母を持ち、日々腕白に、そしてたくましく成長していった。その日の少年は、剣技の上達を父に見てもらうと共に、必殺剣を教わろうと目を輝かしていた。少年は、目的通り父から必殺剣を教わるが、その技の名前を聞いて小狼は耳を疑った。
「破魔・竜王刃」。
 紛れもなく、彼の旅の仲間が使いこなす技の名前だ。父は少年に、なぜ息子がどん欲に強くなろうとするのかを尋ねる。彼は答えた。
「俺は諏倭を、みんなを守りたい。みんなを守る母上と父上を守りたい!」
 
 次に小狼がページをめくると、少年はよりたくましく成長していた。
 父から教わった「破魔・竜王刃」を魔物相手にふるう黒鋼。しかし、彼はまだその剣威に不満らしい。父のエピソードもあわせて聞いた小狼が再びページをめくると、場面は屋敷になっていた。元気がないという母の容態を気遣う少年の表情は、己のこと以外も考えられる「男」の眼をしていた。
 「母上…。」
 少年は、母の居室を訪ねる。悲劇は、まさにその時に起きた。吐血して倒れる母。少年に襲い来る運命は?!