トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.90 - 姫への伝言

差し込む朝日で目が覚めたサクラ。ウトウトしながらも辺りを見回すと・・・。そこには想像を絶するような光景が広がっていた。魂を抜き取られたような面々・・・。その中に小狼の姿も・・・。驚いて駆け寄るサクラにファイと黒鋼は一言、「飲み過ぎ」と断言。そう皆、二日酔いだったのだ。
サクラと知世はキッチンでみんなの飲み物を準備。お礼をしたいサクラだが、知世にとってサクラの笑顔が一番のお礼だった。そして、サクラにはもう一人お礼をしたい相手がいた。ピッフル・プリンセス社から何やら大きな荷物を運ばれ、部屋にこもったサクラと知世は何かをしている・・・。そして、何か完成したのだろう、嬉しそうな声が響く。出てきた二人は、お礼をしたい相手と話せるようにモコナに頼む。ホログラムに出てきたのは髪をセットしている次元の魔女侑子の姿だった。サクラは侑子へのお礼に黒色で引き締まったコートを取り出した。ピッフル・プリンセス社から届けられたのはミシン、二人で服を作っていたのだった。侑子はサクラのお礼だけを受け取り映像は終わってしまう。
モコナは次の世界へと旅立つため、パッと光る自らの翼へ小狼たちを包み込みはじめた・・・、知世とサクラは別れの言葉を交わし、黒鋼は知世に一言伝言を伝え、ピッフル国を後にした・・・。