トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.77−至福の風

 場所を改め、レストラン「globe fish」。
今、小狼たちと席を共にしているのは、彼らを襲った先鋒でピックル国の自警団(ガーディアン)、笙悟・アサギと、隣国の巨大総合企業イモノヤマ・カンパニーの一員でこのレストランのオーナーである妹之山残、そしてそばに控える鷹村蘇芳、伊集院玲の4人。
 
 彼らは二人に、レース中に撮影された映像を見せた。レース中に撒かれた光る粉。それが映るや、映像にノイズが乗り、次の瞬間多くのフライヤーが破壊される瞬間が残されていた。残(のこる)は撒かれたタイミングや風向きを考えても、光る粉を撒いたのは予選通過者の中に居ると推測し、それゆえ予選通過者を捕まえては嘘発見器に腰掛けさせ、真偽のほどを確かめていたのだ。
 
 小狼たちの身の潔白は機械が証明したが、彼らを見送る4人の視線は、なぜか厳しさを残していた…。
 
 ファイ、黒鋼の元へと帰ってきた小狼たち。彼が今日の出来事を説明しようとしたとき、モコナの額の宝石が光を点し、放ち出す。映写機のように光が壁に映し出した女性の姿は…、次元の魔女・侑子の姿であった。