トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.75 - 幸せな夢

「ドラゴンフライレース」。無事予選を通過した小狼たちは、祝勝ムード一色!飲み物を片手にレースを振り返っていた。次々とリタイヤした事を疑問に思っていた。ドラゴンフライの調整が難しく墜落したのか、それとも、仕掛けがあったのか?
サクラにレースの事を尋ねると、満面の笑顔で煙がキラキラしていたと・・・答えた。そんなサクラもキラキラ、ハイテンションでレースを振り返る・・・。しかし、そのサクラの表情に一抹の不安を覚える黒鋼とファイ・・・。
次の瞬間、気合いの入ったサクラは「そうだ!飛ばなきゃ!!」と部屋を飛び出した!慌てる小狼・・・。
そう、さっきまで飲んでいたジュースにはお酒が入っていたのだった。止める小狼の制止を振り切って飛び立ったのか、頼りないエンジン音と共に、大きな激突音が!!
酔っぱらった状態での操縦、そして、うれしさが酔いを早めたのか、疲れはてベットに横たわるサクラ。眠ったのを確認し部屋から出ようとしたとき、小狼の服の裾をそっと握りしめているサクラに、声をかけた・・・「良い夢を・・・」
その頃、レースの主催者であるピッフル・プリンセス社では知世のもと、謎の発光体の解析と予選通過者の身辺調査も同時に開始された。1週間後の本選での不正を防ぐための知世の意気込みを感じ取る部下たち。
しかし、レースで撮影した「サクラ」の映像を前に知世ののろけには部下たちも力が抜けたのだった。
次の日、朝から買い物に出かけた小狼とサクラ。サクラは良い夢を見たことで目覚めから幸せな気分だった。街では小狼たちは有名人になっていた。「ドラゴンフライレース」はテレビで放送されていた。ふと、阪神共和国にもテレビがあったこと思い出した。
そのとき、小狼たちを取り巻く怪しい群衆!幸せな気分も吹き飛び、サクラを守ろうと身構えた小狼。本選を前にしたレースを巡るトラブルか?それとも挑戦か?まだ、今の小狼たちには分からなかった・・・。