レースも中盤、盛り上がってきたドラゴンフライレース。羽根の行方が気になるのはサクラたちだけではない。そんな中、黒鋼は羽根を奪う事を考える。が、そこは、ピッフル・プリンセス社、厳重に保管し表に出している羽根は模造品だった。というわけで、黒鋼達も真剣勝負でレースに挑む事に。
一気に、後ろからぶっちぎる黒鋼が操る「黒たん号」、黒鋼が切り開いた空の道を後から追いかけるのはファイの「ツバメ号」。真剣に機体を操るサクラを知世はあり得ないほどの笑顔で撮影する。
黒鋼、ファイがゴールし歓声に包まれている中、小狼も真剣なまなざしで加速する。しかし、その後方で、「パン、パン」とエンジンが壊れるような異音と共に他の機体から煙があがった。煙と共にパラシュートで機体から離脱する選手も見えるが、何があったのかは分からない。なんとかゴールした小狼、煙に巻かれてサクラの姿はゴール地点からは見えない。
サクラも、煙幕のように広がった少しキラキラ光る煙にゴール地点を見失う。サクラのおっとりした性格が機転を利かせた。風が吹き、雲のように広がる煙の隙間から、ゴール地点を見つけ出す。しかし、予選枠は後3人!!
最後の一人の予選枠にほぼ同着でゴールし、カメラ判定へ持ち越された。カメラ判定で「エッグウィング号」の勝利が伝えられ、大きな歓声がわき上がった。ほぼ同着だったライバルに笑顔で握手を交わし、気持ちの良いさわやかなシーンをカメラを持った知世は逃さない。しかし、一転して表情が変わる知世。雲のように広がる煙から、キラキラ光る粉も見逃してなかった。部下に光の粉を採取させ、レースに不正が無かったか?調査を開始するように命令を下す。