車とぶつかりそうになった、サクラと黒鋼。目の前の車には黒鋼の知る、知世姫の姿があった!
驚きと同時に知世に駆け寄ろうとする黒鋼。それを制止するかのように、知世のボディーガードだろうか黒服でサングラスの衣で立ちの複数の女性が黒鋼の前に立ちはだかった。黒鋼はボディーガードの殺気を感じ取った。緊迫感が漂うその後ろから、知世がボディーガードを制止する、そして、スタスタと近寄ってくるが、ボディーガード、黒鋼を無視してサクラに直行!そして、サクラの手をとり「ヒロインはあなたですわ」と声をかける。あっけにとられた一同。
その頃、小狼は紗羅ノ国での行動での問題点を考えていた。過去での行動により未来が変わってしまったこと。良い結果ではあったけど、時間に干渉したせいで、他の世界の歴史に変化が無いか・・・。そんなことを深く考えてる小狼にファイは、今しかできないことを考えようと言葉をかける。
小狼は「レースに勝つことです」と前向きなまなざしで答えた。
そのとき、サクラたち一行が帰ってきたが、様子がどうも違う。車のエンジン音がとどろくくらいの台数で帰ってきたのだ。
モコナも手伝って作ったアイスティーを知世に出した。そして、知世が自己紹介した。ピッフル・プリンセス社の社長だったようだ。
小狼はその社名にすぐに反応した。「ドラゴンフライ」のレースの主催者だったのだ。
知世はドラゴンフライのレースを語りだした。なぜ、サクラが必要かを・・・。もう、知世の天然というか、自分の世界に入ってしまったトークは全快に!!
早速、サクラはレースに出るための、卵に羽根の生えたような乗り物に乗り、ゴーグルを身につけ、颯爽(さっそう)と飛び立った。小狼も応援する気持ちで見守る。
しかし、次の瞬間、エンジンが止まったようだ・・・。ポテッと墜落。あわてて駆け寄る小狼。先の思いやられる展開に一同は不安を隠せない。が、一人知世はこけっぷりにも可愛さを感じていたようだ。