トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.40 - 炎の剣

お店の名前「キャッツ・アイ」をイメージした看板を取り付けたお店には、二日酔いの面々が・・・。ファイは飲み過ぎたせいもあり、グッタリ。しかし、モコナとサクラは朝から元気!!

小狼と黒鋼は早速武器を求め地図を頼りに店を探していた。小狼は昨夜のお酒がよほど効いたのか、頭がズキズキしている。
武器屋「長庵」にたどり着き、早速店の中へ。店員は長老とでも表現すればいいだろうか、白く長いひげ、眉が印象的でかなり年老いているように見える、しかし、そこから見える目は武器を扱う者の鋭い眼光が・・・。黒鋼が刀を選ぶまもなく、その老人は「蒼氷(そうひ)」という名の長剣を差し出した。どうやら、老人は武器を買いに来た者を見るだけで経験や得意な道具が分かるらしい。老人は小狼の目を鋭い眼差しで見る、そして、「炎を宿しておる」そういうと、店の奥にいた店員「サンユン」を呼び出し「緋炎(ひえん)」という刀を持ってこさせた。

店員のサンユンは阪神共和国に居た巧断の「正義君」そのもの!!小狼は驚いて声をかけた。しかし、サンユンも知り合いであるはずが無くとまどいを隠せない。とまどいながら緋炎を小狼に手渡す。

老人とサンユンは「お買いあげ、ありがとうございます」と早速支払いを要求、値引きは一切なし・・・。

刀を買った小狼と黒鋼は桜の散る公園のベンチで一息。少しもマケてくれなかったことに愚痴る黒鋼。剣には詳しくない小狼だけど、この剣そのものが凄い剣だと言うことは分かるらしい。黒鋼は時がくるまで鞘(さや)から抜くなと刀について心得などをアドバイスをする。

一方、ファイたちは店を閉め、片づけをしていた。そんな中、怪我をし、汚れた小狼が帰ってきた。鬼児に出くわし戦った訳ではなさそうだ。
ファイが黒鋼に尋ねると、かなり厳しい剣の訓練を行ったみたいだ。しかし、それは小狼が望んだことだった。
ファイは深刻な顔つきで語り始めた。桜都国の鬼児は一般市民を傷つけ無いように異形になっている、それは鬼児が意図的に作り出されたものだと。しかし、その鬼児の動きがおかしく新種の鬼児も出てきている。そして、サクラの羽根に関わっているのかもしれない・・・。
急いだほうがいいかもしれない・・・。

月夜に照らされた桜都国を歩くカップル。カップルの前に鬼児が立ちはだかるが、男は鬼児狩りしか襲わないと油断をしていた。しかし、鬼児は目を見開くと男を捕まえ暴走を始めた!!その後ろにはフードの付いたコートを着た謎の男の姿が・・・。