トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.36 - 孤独の瞳

桜都国の朝・・・。
少し騒々しく起きてきたサクラ、気合いだけは人一倍負けてなかった。
食事の準備をするファイ、小狼と黒鋼は報奨金を貰いに市役所へ出かけていた。サクラが寝ているうちに、鬼児たちと戦っている小狼を心配するサクラ。何もできないと落ち込むサクラにファイはそっと、笑顔で迎えてあげようと励ました。

報奨金を受け取るため市役所を訪れた小狼たち。財布代わりと云われる桜型のカードを受け取る。そのカードは市役所へ足を運ばなくても自動的に振り込まれるという大変便利な代物だ。小狼は受付の女の子にこの国の情報を求めたが、情報を専門に扱う「情報屋」を紹介された。
早速地図を頼りに情報屋の元へ向かう。着いた先は、木に囲まれ少し立派な門構えの建物。門戸を開け小狼が中に入ると同時に二人の刺客が!!素早く飛び上がり二人をかわした小狼、そして応戦する黒鋼。よく見ると鬼児ではなく人間、そして情報屋だった。部屋に通され事情を聞くとテストのようだった・・・。情報屋の話から、ここ最近の鬼児の動向がちょっとおかしい、そして、新種が現れた事が判明。情報屋でも詳しくは判らず、目撃情報によるとそれは、とても美しい鬼児らしい。早速、目撃した人の所在を調べてもらった。代金を払うと同時に、こまめに市役所へ行くように忠告を受ける。

一方サクラは、ファイに生地の練り方を教えてもらっていた。
小狼たちも帰り着いたが、黒鋼は少々ご機嫌ナナメ。桜都国でつけられた名前を変更するのに一悶着あったらしい。ファイは他人事のように笑ってごまかした。お店を任された小狼は着替えを終え、サクラに身だしなみをチェックして貰う。出かけたファイと黒鋼を心配していると早速、お客さんが二人入ってきた。いきなり小狼に名前を尋ねたかと思うと、自らも、「龍王」そして「蘇摩」と名乗り刀で斬りつけてきた。さっとかわした小狼に戦いを挑んできた!!

お店を二人に任せたファイと黒鋼は情報屋に貰った、美しい鬼児を見たという目撃者の元へ向かった。怒っている黒鋼に、さらにちょっかいをかけるファイ。もう、本気で黒鋼は怒っている。またまた、ちょっかいを出しかけたその瞬間!ファイの手からはダーツが放たれていた!ダーツは黒鋼の後ろに迫っていた鬼児に見事命中!!情報屋の話通り鬼児の動向が少しおかしくなっている。複数の鬼児が黒鋼の前に立ちはだかるが、黒鋼とファイはさらなる闘志をみなぎらせていた・・・。