羽根を探す旅の途中、立ち寄った盛り場。小狼達一行の服装はこの国の人々には物珍しく映ったようで、特に黒鋼はジロジロ見られていた。
食事をする小狼は、その国のお金を持ってないことをつとに心配するが、ファイには作戦があった。「神の愛娘」とも称される、さくらの強運を使って博打で大儲けを企てたのだ。ルールも分からないさくらだが、不思議と順調に勝ち進み、当座の金を稼いでいく。
小狼達を旅人と見た店員の一人が、旅をするなら北へ行くのは止めた方がいいと忠告してきた。どうやら、北の町には恐ろしい伝説があるようだ。
北の町の城には美しいお姫様が居たらしいが、ある日、現れた鳥に、この羽根には不思議な力があると一枚の羽根を渡される。羽根を手に入れた頃から次々と不幸を招き、城下町から子供達が消えていくようになってきた・・・。
300年も昔の実話、そして、また最近子供が消え始めている。
店員から聞いた話、そして、羽根の事も。さくらの羽根と何か関係が有るのかも?さっそく小狼達は行動にうつした!北の町に向かう道中、モコナはまだ羽根の力を感じていない。薄気味悪い森、そして、かなり冷え込んできた。以前自分たちが居た国の気候を話しながら北の町を目指す。
彼らの行く先に、「Spirit(スピリット)」と書いた看板を見つけた。どうやらそこは北の町の入り口のようだが、こそこそと小狼達を覗き見る薄気味悪い不穏な町だった。