日本国の忍者、黒鋼(くろがね)。誰よりも強くなることを願う彼は人の生命を顧みない我が道を行くタイプ。そんな彼を見かねた白鷺城の姫・知世は「悪い子には旅をさせよ」と彼を異界へと送り込む。
セレス国のファイは、王・アシュラを「眠らせる」ことに成功。しかし、王が目覚めぬうちに異なる次元へと旅立つことを決意する。
彼ら三人は、次元の魔女の前で邂逅する。彼らの願いは三者三様で、黒鋼は元いた世界へ戻ること、ファイはそこにだけは戻りたくないという。小狼は飛び散ったさまざまな世界へ飛び散ったさくらの記憶を集めたい。そんな彼らに、次元の魔女はそれぞれの「もっとも価値ある対価」と引き替えに、共通の手段、つまり「違う次元」「異世界」へ旅立たせる、と告げる。
小狼は2人と共に、たとえさくらが自分に対する過去の記憶を失っても、彼女の命を救うために異世界へ「翼」を探し求める旅に出る。