トップページデータノートストーリー紹介(コミック:原作版)トップページ・もくじ

第28話−三つのバッジ

 レース最中で発生した、参加機のエンジンが一斉に炎上するアクシデント。その原因は故意に引き起こされたものと見た小狼。その直感を裏付けるように、レース後に催されたパーティの席外で、主催者・知世嬢から原因が空気中に散布された爆発を誘うナノマシーンにあると知らされる。
 
 同じパーティの席上で、同じレースに参加する龍王と知り合う小狼。桜都国での彼らと同じく、すぐに意気投合した二人。後日、小狼は龍王の工房へとやってきた。小狼はそこにあった「EWセンサー」と呼ばれる電波妨害感知装置に関心を持つ。龍王からセンサーをもらい、小狼はレース本選へと挑む。
 
 本選レースは、ルート上のチェックポイントにて3つのバッチを手に最初にゴールしたものが優勝とするルールだ。最初のバッチはチェックポイントに接触し、空中に放り出されるバッチを手にすることで入手できる。後になるほどバッチの数は減っていくため不利になる。チェックポイント直前でEWセンサーに、妨害電波をキャッチした小狼。その直後、チェックポイントのタワーが音を立てて倒壊する。なんとかバッチをキャッチできた小狼とサクラ。レースを注視していた知世は、見えない何者かの動きに「こちらの誘いにのったようですね」と表情をこわばらせる。
 
 第二チェックポイント、ドラゴンチューブ。動き出すチューブをくぐり抜け、出口でバッチを掴まなければならない。だが、ここでも妨害の手が差し向けられる。突如、チューブが途中でボトルネックを作りだし、進路をふさぐ!進むべき道をふさがれたファイのフライヤーはチューブに接触し、炎上、リタイヤしてしまう。
 チューブを抜けた小狼は、先頭集団に追いつくべくスパートをかける。追いついた小狼を迎え撃つのは、龍王だ。勝負を挑む龍王は、さらにフライヤーを加速する。だが、ここでも再度、妨害の手が。発破を仕掛けられた迷路の岩石が、龍王のフライヤーの翼を直撃する。コントロールを失う龍王。そこに、小狼が突然アタックをかける。衝突、爆発する二機。二人の安否は…?!