トップページデータノート「XXXHOLiC」ストーリー紹介(コミック版)

第124話

――――大好きな人たちを、
   もう泣かせたくない
四月一日は無月とモコナと共に宝物庫に酒『無月』を取りに行った。
無事酒を見つけるとふと銀龍とファイの刺青が目に入った。
すると『小狼』が自分の対価を払ってくれたことが頭をよぎった。
そして四月一日はつぶやいた。
「そういえばあっちはどうしてるかなあ。もう一人のモコナも。」
するとモコナが複雑な顔をし、言った。
「頑張ってる。 四月一日もな。」
そういわれた四月一日は照れながら無月を侑子のいる方に運んでいった。
その時侑子は百目鬼に卵を渡し、
「これをいつも手放さずに持っていて。でも何があっても手放しちゃ駄目。」
そう言うと、店に客が来たことを察し、引き上げて行った。
四月一日は『無月』を運ぶ途中、同じ十字学園の制服を着た少女が店にいるのに気づいた。
そしてその時来た侑子はその少女を客間に連れて行った。
侑子はその少女に願いは何かと聞いた。
すると少女は答えた。
「家が怖いんです。」