トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.158−もうひとつの呪い

 眼前で塔の上から墜ちてくる、もう一人の自分。
 この場所から出られるのは一人とすれば、どちらを出すか・・・。塔の上で求められた究極の選択に対して、少年は早々と決断を下した。「自分ではなく、ユゥイを。」その結果、少年の眼前でもう一人の双子の少年の死を目の当たりにすることになる。
 「やり直したいか、選択を」
…男はなおも問い続ける。
 「死んだ者を蘇らせる術があるとしたら、どうする。」
 
 少年はその後、彼をその地から連れ出してくれるという王の手により、レヴァリア国から脱出する。しかし、彼の咎は消えない。「ファイ」という死んだ少年の名をかたり、やがて連れ出されたセレス国からも旅立つ彼。しかし、咎とその男が残した「呪い」は消えなかった。その呪いとは…、やがて彼がセレス国へ舞い戻ったとき、再び忌まわしき「過去」を、共に旅をしてきた仲間と共に直視しなければならないことだった。