トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.156−不幸の始まり

 ファイとユゥイが幽閉される、咎人の谷。そこに、次々と骸となった人々が落とされてゆく。谷の底にいるユゥイは、それらが本来罪人が着せられるべき服を着ていないことに疑問を抱く。一刻も早く、ファイとともにこの谷、そしてこの国の外へ行く。だが、その前に今起きている異変を確かめたい…。ユゥイは、焦りだす。
 次々に落ちてくる死体。最後に、彼は「異変の真相」と「その結末」を目の当たりにする。すべての原因は、ファイとユゥイの叔父に当たる国王の乱心。すべては双子がもたらす不幸とする王は、ヴァレリア国のすべての住民を黄泉の国へと追いやるとともに、自らも谷の底へ身を投じ、そして自らの首を手にした刃で刺し貫いた。
 「この国に生きているのは・・・おまえ達だけ・・・。不幸の双子、生きてその罪を贖え・・・。」
 この言葉を遺して、ヴァレリア国は死の国へと姿を変えようとしていた…。