トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.144−一番大切なもの

 マスターの精神力とピースの体術を駆使して戦うチェスバトル。4人はついに、そのファイナルバトルに挑む。
 試合に勝つことで得られるモノ…。それを求めるさくらの決意は固かった。さくらに対して絶対的な忠誠を誓うファイには、自らを最も大切にする生き方をすることを願い、『小狼』には詫びと礼と共に、それまで決して呼ばなかった彼の名前を口にする。4人揃って闘う、「最後」の決戦…。その様子を黒鋼は冷ややかな目で見る。
 
 戦いの相手は、昨夜さくらと時間を共にしたチェスバトルの主催者、イーグルたちだった。彼はさくら達にいくつかの提案をする。一つは、それまでと異なり「一対一」での戦いとすること。もう一つは、彼らがもつ真の武器、魔力を用いてもよいとすることだ。
 さくら陣営の代表は、『小狼』。対するイーグル陣営は、戦いのために生まれた「機械人形」だった−。