トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.109−神の子

「どうする?神威」
 率いるメンバーに尋ねられた一味のリーダー、神威。その力量を、一目で見抜いた小狼。だが、射抜かれた足は彼の自由を奪いさる。
「…『エ』か…?…殺す」
寡黙に、冷徹に、小狼へ向けて矢を放った神威。その矢を、石を投げてはじき返した黒鋼。先に相手が手出ししてきたことを良いことに、モコナから刀を受け取った彼は、早速神威に挑む。
 先に襲いかかったのは、神威の方だった。手刀を使い、見たこともない体術で、キレのある動きで黒鋼に襲いかかる。足技が一閃し、壁にたたきつけられた黒鋼。だが、そのままで黙っている黒鋼ではない。心眼で間合いを見きり、必殺剣・昇竜閃を繰り出す!
 天井にたたきつけられた神威。しかし、痛みをまるで感じていないのか、すぐにまた黒鋼の間合いへと詰め寄ってくる。そこに音を立ててやってきた、7人の人影。「タワーの奴ら」と呼ばれる彼らと、神威たちとの間には、一体なにがあるのか…?