トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.100 - 蝙蝠のユメ(こうもりのゆめ)

水溶液に満たされた装置に安置されている少年を前に、飛王の力を信じる女性の後姿・・・。小狼たちの姿を映し出しグラスを傾けながら自らの夢を語り不可能を可能にしようとする飛王・・・。同じようにグラスを傾け対極する考えを持つ郁子・・・。そこに繋がるものは玖桜国にある遺跡・・・。
目をさました小狼は黒鋼と話を続けていた。玖楼国で見た異世界から来た者たちのことをすべて黒鋼に伝えた。小狼が見た黒鋼の過去と玖楼国での出来事で一致する部分が出てきた。そのことを黒鋼は役にたったと伝えたが、他人の記憶を見たことで罪悪感を感じている小狼へのやさしさのようにも感じ取れた。
ちょうど話が終わったころ情報収集してきたファイとサクラが部屋に戻ってきた。小狼が見た本は、手にした者の記憶を次に開いた者に見せる「記憶の本」だった。記憶の本に描かれているマークはサクラの羽根についているものに非常に似ている。さらにファイは原本のコピーを差し出した。コピーにはサクラの羽根そのものが写っていた。
驚く小狼、サクラやファイは事前に原本のある場所や情報を収集済みだった。しかし、手に入れるのはすごく大変そうだともったいぶるように話しを続けるファイ。貴重な本を保管してあるその図書館には本を守るため闘志を剥き出しにした番犬がいるとのことだった・・・。