鬼になり理性を失い言葉にならない声を上げる少年。月詠(つくよみ)は部下の制止をふりきり少年に近づく・・・。月詠は少年の母の目を閉じた。その姿を行為に我に戻る少年の目には一筋の涙が・・・。
眠りから目覚めた少年は、そばで銀龍を持つ月読にひとつの望みを託した・・・。亡骸のない父上の代わりに銀龍と母上を一緒に葬ってほしいと・・・。
月詠はその言葉に続いて、最後の約束を守るために、同じ銘の刀を手渡すことを約束した。月詠は続いて少年に自らの名を「知世(ともよ)」と教える。そして、少年は「黒鋼(くろがね)」と名乗った・・・。
図書館で本を読む小狼は涙を流していた。駆け寄るサクラとファイ。小狼と本を引き離そうとするが全くビクともしない。しかし、黒鋼が本に触れるとすんなりと引き離され勢いあまって小狼は倒れそうになる。そして、「ごめんなさい」とあやまった。