トップページデータノートストーリー紹介【ツバサ−RESERVoir CHRoNiCLE−】

Chapitre.15−秘術の国

新たな世界へ飛び込んだ小狼達。一触即発の雰囲気の中、男に「バカ息子」と一喝した声の主が、小柄な少女・春香(チュニヤン)であることに小狼達は驚いた。どうやら男は領主様(リヤンバン)の子息らしい。男は怒りに震え、春香に向かい捨て台詞を吐いて仲間を引き連れ退散する。
小狼はサクラのけがを気にして声を掛ける。先ほどの騒動で店の売り物をひっくり返した事に気づいた小狼達は、店主に謝りながら片づけていた。
店主達も男達にかなりうんざりしている様子だった。
片づけ最中、「へんな格好!!」と小狼達を呼止め無理矢理自宅へ連れて行く春香。春香は小狼達にいきなり「言うことはないか?」と迫ってきたが小狼達もこの国へ来たばかりで事情が掴めない。
どうやら、春香は、私利私欲を監視する役目を負って諸国を旅している隠密「暗行御吏(アメンオサ)」と勘違いしていたようだった。春香は、暴君を裁ける権限をもつ暗行御吏が蓮姫の街にやってくることを切に願っていた。
 話の最中、突如轟音と共に強風が襲い来る!外は天と地がつながるかのような勢いの竜巻が渦巻く。春香の住処の一部を破壊したあと竜巻は収まるが、ファイは自然の風ではないことに気づく。春香は確信を持って領主がやったことだと言う。
そのころ領主は水晶を前に秘術で春香の家を攻撃したことを確認していた。そして、その水晶の中には羽根が静かに輝きを放っていた…。