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第19話−生きるカクゴ

 情報屋・絵里衣で、バー・白詰草へ向かうファイと黒鋼は、道中で異形の存在、鬼児に襲われる。攻撃を避け、街灯の上に降り立ったファイだが、直後に鬼児の砲弾の直撃を受けて負傷する。黒鋼の剣によって窮地を脱するが、「生」への執着心を見せないファイに黒鋼はいらだちを見せる。
 たどり着いたバー・白詰草だが、情報を持つという歌姫はすでに店から去った後だった。
 そのころ、喫茶・猫の目に、龍王と蘇摩の二人が訪れる。強い者と手合わせしたい龍王は、店内でかまわず大剣を振るう。必殺剣を出そうとしたところに、二人にこの店を紹介した草薙・譲刃コンビがやってくる。ケーキを口にする3人を横に、後片付けに勤しむ龍王と小狼。一勝負を経て、友情が芽生える二人を横目に、譲刃もサクラと仲良くなる。そんな折、新種の鬼児の話題が出る。店の外には、怪しげな白マントの人影。「小狼…」とつぶやいた後、鬼児が彼らを襲い来る!
 敵は「ロの4段階」。本来変えないはずの形態を変える敵に、苦戦を強いられる。サクラにも伸ばされた魔手に対し、武器を持たぬ小狼は手出しができない。
 その後、帰宅した黒鋼に、小狼は意を決して相談する。「オレに、剣を教えてもらえませんか。」
 黒鋼は問う。「それは生きるためか」。
 「…生きて、やると決めたことをやるためです。」
 「めんどくせえ。…死ぬ気で来い。」
 桜散る桜都国で、小狼の修行が始まる!