ファイが抱えた禁忌の過去。その幻影を、黒鋼の長剣・蒼氷が刺し貫く。黒鋼の真の矛先は、玉座のアシュラ王。だが、ファイにかけられたもう一つの呪いがその行く先を阻む。 欠片となった過去の鏡は、なおも映像を映し出していた。なぜファイが回復系の魔法が使えないのか。なぜファイが常に笑みを浮かべているのか。セレス国に起きた悲劇がどのようなものだったのか…。そして、流れ続けるヴィジョンは、ファイとアシュラ王との間に生まれる亀裂の決定的な瞬間を見せようとしていた…。