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紗羅ノ国&修羅ノ国

鈴蘭(すずらん/Suzuran)

 紗羅ノ国中を旅する「鈴蘭一座」の主人(オーナー)。男勝りで腕っ節も強いとともに、姐御肌で、人情味にあふれ、一座のみなから慕われている。小狼・さくらたちと巡り会った遊花区は彼女たちの本拠であり、一年に一度戻ってくる。
 一座の守り神・阿修羅像を敬い、それを厄災呼ぶもののように喧伝する陣社の男衆が許せない。しかしながら、陣主である蒼石とは訳ありの関係にあるようだ。

☆出典:ツバサのオリジナルキャラクター。

火煉太夫(かれん・だゆう/Karen)

 遊花区の中でも特に人気の高い、遊花区の踊り子の一人。見るものの心を和らげる、触れても熱くない炎を操る。
 行き倒れのさくらと小狼を遊花区に招き入れる。
 阿修羅像を巡る鈴蘭の過去を知るらしく、一座と陣社の氏子達との諍い(いさかい)を憂慮する。

☆出典:](エックス)の「天の龍/7つの封印」、夏澄火煉。色気と母性を併せ持つ女性。自在に炎を操る力を持つ。

※太夫=遊女のうち最高級のもの。京の島原、大坂の新町、江戸の吉原などでいった。松の位。慶長のころ四条河原で、能大夫、舞大夫などを傾城がつとめたところからいう。(国語大辞典(新装版)/Microsoft Bookshelfより)

蒼石(そうせき/Souseki)

 先祖より受け継ぐ、陣社の陣主(ぬし、マスター)。血気盛んな氏子を、穏和な笑みでまとめ上げる。夜叉像を守る。夜叉像が流す血の涙の訳を、阿修羅像がもたらすものではないと心の内で確信する。

◎陣社=神ではなく、外敵や疫病から人たちを守る空間。蒼石の注連縄(しめなわ)による結界が張り巡らされる。

☆出典:ツバサのオリジナルキャラクター。

夜叉神(やしゃしん)

「夜と、黄泉を呼ぶ神」とされる、陣社の守り神。一年に一度、月が美しい秋頃になると、傷ついた右目から血の涙を流す。

☆出典:聖伝の「六星」の一人。

阿修羅神(あしゅらしん)

「戦いと、禍を呼ぶ神」とされる、鈴蘭一座の守り神。一座が遊花区へ戻るや、周囲に怪異をもたらすと噂される。

☆出典:聖伝で登場。

阿修羅王(あしゅらおう/Ashura)

 阿修羅族の王。武術とともに、舞踊も右に出るものがない。修羅ノ国に落ちた小狼とさくらを城へ招き寄せるとともに、小狼の願いをも叶えようとする。

☆出典:聖伝の「六星」の一人で、天界の禁忌といわれた阿修羅族最後の生き残り。破滅をもたらす運命だが、父である先代阿修羅王は自らの体と引き替えに運命を変えることを願う。普段は夜叉王になつく天真爛漫なお子様。

夜叉王(やしゃおう/Yasha)

 夜叉族の王。永きにわたり、月の城で阿修羅族と戦いに明け暮れる。剣術は阿修羅王に匹敵するが、病を患った結果拮抗が崩れ、顔に傷を負う。

☆出典:聖伝の「六星」の一人で、天界最強の武神将と称された夜叉族の王。旧知の友の星見に従い、「己を殺す子」・阿修羅を拾い上げた事がきっかけで、自らの一族に謀反の罪を着せられ、皆殺しの憂き目にあう。それでも阿修羅とのつながりを一途に信じ、最後には星宿をも変える。

倶摩羅(くまら)

 阿修羅王の配下。用心深いが、王にひたすら忠義を尽くす。

☆出典:聖伝で地底の国・「倶修摩部羅」の王。しかし、三百年前に帝釈天の軍勢により国が滅び、その再興のために阿修羅を生け贄にしようと画策する。

関連作品:聖伝−RG VEDA−

『六星流れ落つる そは天に背く闇星なり−』
謀反人・帝釈天が天界を統べて300年。北の武神将・夜叉王は、旧知の友である星見・九曜が言い残した「自分を殺す運命にある赤児」を幻力の森から連れ帰る。それは、帝釈天がその昔根絶やしにした闘神・阿修羅一族の王家の血を引く最後の生き残りだった。
だが、帝釈天の命に背き、禁忌といわれる阿修羅族の子を連れ帰った夜叉王に待ち受けていたのは、一族を皆殺しにされるという非情の結末であった…。
夜叉王は、夜叉族の恨みを晴らすべく、阿修羅と共に旅に出た。回り続ける星の運命の下、集い来る六星。彼らに付き添う謎の影、孔雀。彼らの旅の先にある結末はいったい…!?

CLAMPの商業誌デビュー作。CD化も。1989年〜1996年の7年にわたり連載。阿修羅と出会い、別れていった人たちのように、CLAMPもこの作品連載中に人数を減らしていった。
新書館、一冊490円(10巻のみ520円)。文庫化もされる。