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第37話−おえかきモコナ


 次にモコナが連れ去った世界。それは旅する4人が3等身に変わってしまう不思議な世界だった。人だけでなく、すべてがデフォルメになる場所。そこは、ある作家が書き綴る物語の世界だった。モコナは4人と離れ、単身ストーリーテラーである彼女の元に降り立っていた。一方、4人は物語の世界へと落ち、登場人物の一部に。モコナは4人を物語の中から引っ張り出すため、彼女の助言を得てペンとなった羽根を用いて作品を描きはじめる。
 モコナは彼女が描きかけていた世界から場所を移し、4人を新たな世界と物語へと連れ込む。
 
 そこは、とある学校だった。小狼は転校生、サクラは学生で、小狼の幼なじみに。そして黒鋼、ファイはそれぞれ体育と理科を教える教師になっていた。現実には小狼のことを思い出せないサクラに、せめて物語の中では仲むつまじく…と、事あるごとに展開されるラブコメディ。結局「恋人同士」になるための一歩を踏み出すことはできなかったものの、無事外に連れ出すことに成功する。
 モコナは四人に一連の経緯を話す。その中の「作品の中なら、自由に時を操ることができる」という言葉に、小狼が反応する。結果はどうあれ、彼らの旅が過去を変え、歴史を書き換えてしまった。しかし、今彼がなすべき事は、失われたサクラの記憶の羽根を取り戻すこと。再び彼らは前を向いて、新たな世界へと旅立っていく…。


#モコナが記す物語のベースとなったのは、XXXHOLiCとツバサの登場人物が繰り広げる外伝的スクール・コメディ「私立堀鐔学園」。CLAMP先生の手で書き記され、カード型カレンダーや応募者全員プレゼントのドラマCDなどでその世界が展開されました。